VIVANT ロケ地聖地めぐり 島根マップ

櫻井家

これまでの日本ドラマの枠を超えた空前のスケールで描かれた、日曜劇場「VIVANT」
番組が終わっても「VIVANTロス」のユーザーがたくさんいるようです。
自分もまさにその一人です。
そんな熱心なVIVANTファンの間で、VIVANTロケ地をめぐる”聖地巡礼”がブームだそうです。

VIVANTのロケ地といえば、ダントツで多いのが島根県。
島根では、出雲大社や櫻井家を含め7ヶ所でロケが行われました。

島根のVIVANTロケ地(1)櫻井家

乃木憂助の正体を探るため、公安の野崎守が訪れたのが島根県でした。
乃木家のルーツは、日本古来の製鉄技術タタラで栄えた島根県奥出雲地方にあったのです。
野崎が訪れた乃木家は、そんなタタラ製鉄の御三家とも呼ばれた櫻井家が舞台となりました。
野崎役の阿部寛が、ロケ地の櫻井家の庭園をいたく気に入り、絶賛していました。
この庭園は、櫻井家によく足を運んだ松江藩の殿様、松平不昧公がそこに流れ落ちる小さな滝に「岩浪」と命名した由来から、岩浪の庭と呼ばれる名園です。

櫻井家入口の土間には、ロケの時の写真が飾ってありました。
憂助が初めて乃木家を訪ねた時の玄関のシーンと、そのシーンが撮影された実際の櫻井家の玄関。

両親・乃木卓と明美の乃木家でのシーンと、撮影された部屋ですが、ここは先ほどの庭園に面した位置にあり、松江藩の殿様をはじめ、来客者をもてなした客間です。

受付の横には「乃木家のクッキー」が置いてありました。
乃木家の家紋入りクッキーです。TBSかここ櫻井家でしか購入できないとのこと。
(残念ながら製造元は島根ではなく埼玉県だそうですが…)
ちなみに櫻井家の家紋は、やはりテントのマークとは違うのだそうで(笑)、上の写真の通り「梶の葉」の家紋でした。

ロケが行われたのは春だったようで、ドラマでは、櫻井家の庭園に咲く枝垂れ桜が見事でしたが、個人的には秋の紅葉シーズンが一押しです。

島根のVIVANTロケ地(2)出雲大社

乃木憂助の両親・乃木卓と明美の結婚式が行われたのが出雲大社。
いうまでもなく縁結びの神様として全国的に有名です。
神楽殿で撮影された結婚式のシーンには山陰合同銀行の頭取も親戚役として出演し、地元で話題になりました。
毎年旧暦の10月は出雲地方では神在月と呼ばれ、全国から八百万の神々が出雲へ集い、人々の縁を結ぶ会議をされると言われています。
大国主神の因幡のシロウサギ神話にちなんで、境内にはかわいいウサギの石像がたくさんあり、参拝者に人気です。

島根のVIVANTロケ地(3)松江城・県庁周辺

乃木が山本に真犯人調査の協力を依頼する会話シーンは、松江城の大手門に近い堀端で撮影されました。
背景はCG合成され皇居のお堀沿いという設定で使用されました。
また同じく松江城周辺では、三の丸跡地に建つ島根県庁に野崎が入っていくシーンも撮影されました。
県庁は島根県出身の安田臣氏が設計したモダニズム建築の代表的作品として有名で、県立図書館、県民会館、武道館などとともに、愛好家の間でこの周辺は「モダニズム建築の宝庫」と呼ばれています。

島根のVIVANTロケ地(4)鬼の舌震

奥出雲の景勝地・鬼の舌震(おにのしたぶるい)では、卓が学生時代に川辺で勉学に励むシーンの撮影が行われました。
2km以上にわたって奇岩・巨岩が続く渓谷は、初夏には涼を求めて、また秋は紅葉の名所として、多くの人が訪れます。

島根のVIVANTロケ地(5)旧大谷小学校

乃木が孤児だった幼少期に、舞鶴で過ごした養護施設「丹後つばさ園」という設定で、ロケが行われました。
約140年の歴史があるレトロな木造校舎の小学校で、2021年3月に惜しまれながら閉校しました。
現在はイベントなどに活用されています。

■住所:島根県松江市玉湯町大谷-307

島根のVIVANTロケ地(6)松江市立本庄小学校

野崎が乃木の過去を調べるために訪れた、東舞鶴小学校としてロケが行われました。
野崎はここで、乃木が児童養護施設から小学校に通っていたことを知り、その養護施設に向かいます。
本庄小学校は、目の前に中海が広がり遠く大山も望む、絶好のロケーションに建っています。
お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さんの母校でもあります。
校舎の中海側は「本庄水辺の楽校」として整備され、自然体験・水遊びなどに活用されています。
湖岸に沿って遊歩道が続き、絶景を楽しみつつウオーキングができそうです。

■住所:島根県松江市邑生町76-3