日本書紀の一書には、スサノオノミコトは高天原から新羅に天下り、その後舟に乗って島根に渡ってきたと書かれています。
島根県西部の大田市五十猛には、この地にたどり着いたという伝承が残っており、スサノオノミコトを祀るその名も「韓神新羅(からかみしらぎ)神社」が建っています。
この神社の背後の小山は「韓郷山(からごやま)」と呼ばれており、また、神社の目の前に広がる大浦湾は昔は「韓浦(からうら)」と呼ばれていたそうで、古くから韓国とかかわりの深い地であったことがうかがえます。
■住所:島根県大田市五十猛町大浦2719
■問合せ:0854-82-1600(大田市教育委員会社会教育課)
五十猛の町の北に広がる海岸からわずかに離れた海中に2つの岩が顔を出しています。
伝承では、スサノオノミコトと御子神の五十猛命(イソタケルノミコト)、妹神の大屋津姫命(オオヤツヒメ)、枛津姫命(ツマツヒメ)を乗せた船は、まずこの岩にたどり着いたとされており、これを「神島」と名付けられています。
またそこから一行が上陸した場所を「神上(しんじょう」と呼んでいるそうです。
スサノオノミコトの御子神である五十猛命を祀る五十猛神社が、韓神新羅神社のある大浦の集落から東方のJR五十猛駅の近くにあります。
五十猛命は、大屋津姫命、枛津姫命とともに全国に植樹をして回り、最終的に紀ノ国(和歌山県)に留まったとされています。
■住所:島根県大田市五十猛町2349番地1