黄泉比良坂

あの世とこの世の想いをつなぐ「天国への手紙」ポスト

国生みの途中で亡くなったイザナミノミコトを忘れることができず、イザナキノミコトが、黄泉比良坂(よもつひらさか)を通って黄泉の国を訪ねて行く話が「古事記」に書かれています。
この神話に登場し、あの世とこの世の境にあるといわれる黄泉比良坂(よもつひらさか)は、古事記では出雲国の伊賦夜坂 (いふやざか) と記されていますが、松江市東出雲町の揖屋地内に比定されています。
現地は住宅街から離れひっそりした場所にあり、イザナキノミコトが黄泉の国への入り口をふさいだ千引の岩を思わせるような、大きな岩があります。
「天国への手紙」ポストが設置されており、亡くなった方へ想いを伝えるために多くの人が訪れます。

住所 島根県松江市東出雲町揖屋 2376-3
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天国への手紙ポストが話題

2023年にNHK「ドキュメント72時間」で紹介され、黄泉比良坂が大きな話題となりました。
古事記の神話では、国生みの途中で亡くなったイザナミノミコトを忘れることができないイザナキノミコトが、黄泉比良坂を通って黄泉の国を訪ねて行きます。
結果的には、残念ながらイザナキノミコトはイザナミノミコトを連れて帰ることができず、現世と黄泉の国の出入口は巨大な岩でふさがれてしましました。

黄泉比良坂の伝承地には「天国への手紙」ポストが設置されており、亡くなった方へ想いを伝えるために、県内外から多くの人が訪れます。
投函された手紙は開封せずに、年に一度地元でお焚き上げをして天国へと送ります。
これまで年間1200通くらいでしたが、「ドキュメント72時間」の放送後、一気に訪ねてくる人が増えたそうです。